風は秋色  
 



秋は私の季節。。
金木犀の花の香りが街中に漂う頃に生まれたから

この金木犀の花を見ると幼かった頃のことが無性に
懐かしくなってくる

枝を一本折って花瓶に挿してみた
部屋中に甘い香りが漂よってきて、金木犀の花びら
は天然のポプリのよう・・・
クラクラするほどの香りはすぐに散って小さな金色の
金平糖に変わっていった

ひとつかみ手にとってハンカチに入れて大事に大事に
取っておいた
しばらくたってからワクワクしながら開けてみて
無惨に変色した花びらを呆然と見つめていたっけ。。

秋色の風がほほを優しく通り過ぎる頃になると
幼かった頃の記憶が体中を駆け抜けていく。。。