北の国から2009
 



始まりは「風のガーデン」でした。2008年の10月からオンエアされたフジTV系列のドラマです。
「北の国から」「優しい時間」に続く、倉本聰の富良野三部作の最終章だそうで、末期ガンの麻酔科医を主人公に、人が最期に帰る場所をテーマに描いています。
中井貴一、緒形拳、黒木メイサ、神木隆之介、伊藤蘭、奥田瑛二、石田えり、国仲涼子などが出演し、平原綾香も無名の歌手役で出演していました。なんとオンエア5日前に出演者である緒方拳さんが亡くなるという衝撃的なニュースが伝わってきて、 このドラマは彼の遺作になってしまったのです。

ドラマが大好きな私なのでいつもは何気なしに気楽に見始めるのですが、このドラマに関しては緒方拳さんの鎮魂歌のような意味合いも含めて、 背筋を伸ばして気合を入れて見はじめました。
第1話からはまりましたね〜 目が釘付けになるとはこのこと! こんなに一つのドラマに夢中になったのは初めてのような気がしました。
いつもはドラマを見ない相方にも勧めて、二人で一緒になって必死で見ていました。時には笑い、時には涙して、最終回が終わったときには二人で脱力感のようなものを感じたものです。一生忘れられないドラマになりました。

このドラマの舞台になった「風のガーデン」は更地だった場所に2年がかりで600坪のイングリッシュガーデンを造成したものだそうで、実際に咲かせた365種類の花を使って撮影したそうです。ドラマが終わった今は一般公開されているとか。
それを知ったからには「どうしても富良野へ行って風のガーデンを見たい」という気持ちがフツフツと沸いてきたのです。

 

富良野へ行くと決めたからには倉本聰さんの他の富良野三部作
「北の国から」と「優しい時間」もしっかり見て予習していかねば!
と思い(どちらも実は見逃していたのです〜ドラマ好きなのにねぇ)
まずは2005年放映の「優しい時間」のDVDを買ってきて、相方と
二人で見始めました。

このドラマもまた心の奥深く染み込んでくる秀作でしたね〜
風のガーデン同様に泣いたり笑ったりしながら必死で見ていました。
主役の寺尾總さん、二宮和也さん、長澤まさみさんが夢に出てくる
ほどでしたから^^;

このドラマの舞台になった「森の時計」もまたドラマのために本格的なログハウスの喫茶店を建てたそうで、
倉本總さんのスゴイところは、ドラマのための常にセットではなくて本物を作ってしまうところでしょうか!
せっかく建てられた建物なので、ドラマ終了後もドラマと同じ名前の「森の時計」で営業中とか!
大人気スポットになっているらしいです。


そして最後に真打「北の国から」を見ることに!! 1981年に始まったこのドラマ、最初の24話で大評判になり、その後続編として毎年特番ができて、83年 冬、 84年 夏、 87年 初恋、 92年 巣立ち、 95年 秘密、 98年 時代、 02年 遺言 と21年の長きに渡って続いたのです。
この膨大なドラマのDVDはさすがに買うのは諦めて^^; TUTAYAでレンタルしてきて夜な夜な二人で2話ずつ見ていました〜毎回涙涙でした。
全部見終わるまでには1ヶ月ちかくかかりましたよ^^;
そして見終わったときには、純と蛍は自分の子供のような感覚になってきて・・・っていうことは五郎さんがだんな様?イヤそれだけはない!!ヾ(≧▽≦)″

心はすっかり富良野に飛んでいました。あとは体が行くだけ!!


富良野はラベンダーがあまりにも有名です。どうせ行くならラベンダーが満開の7月末あたりが良いのではと思いましたが、ネットで調べてみるとその季節には日本中から観光客が押し寄せてきて、富良野は大渋滞になるとか!
混むのが何より嫌いな相方「行くのはシーズンオフにしよう」と言います。
でも10月過ぎると「風のガーデン」に花がなくなってしまいます<それでは意味がない(;¬_¬)
ラベンダーは終わってもまだ花がさいていて、かつ観光客の少ない季節!
ということで夏休み終了後の9月初めに行くことに決めました。

仕事を調整して9月1日から3日までの3日間で富良野と美瑛の旅に出かけました。
9月1日 朝9時発の新千歳空港行きに乗って札幌に着いたのが10時40分!
空から見る北の大地は緑が多くて広大でゆったりとしていましたね〜
なんだか日本じゃないような感覚がしました。
期待でワクワクしてきます。

 
  新千歳空港から2泊3日でレンタカーを借りることにしました。
6月にベルギーでレンタカー借りたばかりですが、外国と国内ではこうも違うのかとビックリすることばかり!
外国は本当にアバウトというか、オフィスで借りるための事務処理が済むと、鍵を渡して、「駐車場に止めてあるからそれに乗れ」ですが、日本では係りの人が一緒についてきて「この車です」と手渡しです。
車の周りを点検して「キズがないか」確認してから貸してもらいました。
返却のときにキズをつけていたら修理の対象になりますから、注意深く点検です。
ちなみにもし事故を起こした場合には、車を修理している期間の使えない日数の休業手当も支払わなくてはいけないとか!!
ガソリンを満タンにして返却するのは外国でも同様ですが、こちらでは「出来たら洗車もしておいて欲しい」まで言われました。
「指定のガソリンスタンドがあるので返却前にそこでガス補給と洗車をするように 」だそうです。

日本はそれだけ丁寧というか面倒というか^^;

今回借りた車はトヨタのアリオンという1500ccの小型車で、走ってみて分かったことですが、燃費がすっごくいい!!
今流行のエコカー?? 渋滞の無い一本道を走ることが多かったおかげもあるのでしょうけれど、1リッターあたり16キロくらい走れたのです!!家で乗っている車の燃費とは雲泥の差でしたね〜チョット感動でした^^

道央高速道路を気持ちよく走行中に「ワッカ」というSAに着いたのでここで休憩しました。丁度時間はお昼時!!
北海道へ来たんだからやはりラーメンでしょう!ということで 頼んだのが味噌ラーメン♪
SAでのラーメンだからとあまり期待せずにいましたが、これがすっごく美味しかったo(*^▽^*)o~♪
まったりとしたコクがあって深い味わいがして、さすがは本場!と感動でした〜はぁ〜北海道へ来たんだわ(*^^*)
 

いつも通っている東名とか名神とかの高速道路と違ってここ北海道はやはり空いてますね〜
スイスイと気持ちよく走れるので運転している相方も「北海道は車天国だなぁ」とご機嫌です<とにかく渋滞が大嫌いなお人ゆえ^^;
 


あちこち途中下車しながらだったので、3時間半もかかって富良野に到着です。
初日の予定は「北の国から」の舞台 麓郷地区を見て周ることです。1981年放送開始のドラマですからね〜ルーツは長いです。
「あれから28年、物語は終わらない・・・」というキャッチコピーを目にしましたが、何しろ1ヶ月もかかってドラマを全部見てきた私たちなので正に「わが意を得たり」でしたね〜


まず最初に行ったのが「’02年 遺言」で使われた「廃材を利用して作られた家」の展示でした。

 


↓ この可愛らしい家は「純と結の家」だそうです。実際のドラマでは純と結が結婚を決めるところで終わったので、この新居は登場してきません。
倉本總さんが、二人が結婚してからの続編として考えた家だそうです。

よく見るとマイクロバスが使われています。廃材を利用した家は楽しいアイデアが一杯! 新婚の二人のために五郎さんが作ってあげたという設定の家は内装も若さがあふれていました。
 


せっかくこんなにステキな家が出来ているのに、ドラマで使われないのが寂しいですね〜
1981年から長きに亘ってのドラマだったので、スタッフが高齢化して、定年を迎える人が続出し、ドラマのクオリティーを継続することが難しくなったために「’02年 遺言」で打ち止めと決められたからです。
「北の国から」ファンとしては純と蛍の行く末をこれからもずっと見て行きたい気持ちはありますが・・・



↓ 五郎が雪子のために作ってあげた家で、廃材を利用して作った家第一号です。 よく見ると土台に金庫が使われていました!!

 


天井には卵のパックが敷き詰めてありました。 屋根の一部は車の窓枠でしょうか・・・明かり取りとして瓶が使われているのには感動です。



↓ 中畑木材の娘さん夫妻の
ために作られた家です。 木材屋なのでもっと立派な家が作れそうなものなのに「廃材を利用して作ることに意義がある」ということで五郎に頼んで作ってもらったというストーリーでした。
スキー場のゴンドラを使った出窓がアクセントになってますね〜実際に座ってみましたが、これは本当に楽しい!! 自分の家でもこのアイデアは使いたいなぁって思いました^^

 


その隣に「五郎の4番目の家」がありました。 楽しい家を見たあとではこの家はいかにも「掘っ立て小屋」に見えます。 玄関脇の黒板に「富良野へ出かけてきます 五郎」の文字が・・・夜には五郎さんが帰ってくるのかしら?^^
 



正吉と
酒盛りしたシーンが思い出されます。 狭い台所で「今朝もご飯を炊いたばかり」という生活感が漂ってきました。
 


拾って来た家をあとにして、次は「五郎の石の家」を探して麓郷の町を走りました。麓郷はいかにも北海道の田園風景で広々とした畑や田んぼが広がっていてとても大らかな感じがします。
 


五郎の石の家のエントランスです。
ドラマのシーンの写真の隣に「熊注意」の看板がデカデカと^^;
どうやら最近ここらへんに熊が出没したらしい! で〜注意といわれてもねぇ どうすりゃいいの?

 


広々とした草原地帯に真っ赤な屋根の「五郎の石の家」が見えました。なんだかおとぎの国の家のよう!


石の家の由来は・・・五郎は「’89帰郷」のときから新しくまた丸太小屋を建てようとして2年以上かけて準備していましたが、純のためにお金が必要になったため、丸太をすべて売ってしまいました。その後、計画し直して丸太の代わりに石を積んで作ることに決め、独力で作り上げたのがこの石の家です。
五郎の血と汗の結晶である石の家はこのドラマのクライマックスでもあり、見所でもありました。
 


石の風呂です。中は広くてここでの入浴はさぞ気持ちが良いことでしょう。でも薪を3時間も焚かないと入れないそうで、
スイッチ一つでお湯が出る現代の便利さに比べるとなかなか骨の折れることでしょうね^^;
 


石の
家の近くに「最初の家」がありました。その名の通り「黒板一家が最初に住んだ家」です。廃墟になっていた家を少しずつ直して住み始めました。
幼い純が「電気が ないと暮らせませんよ」といったセリフが思い出されます。
 


石の家から車で10数分で「麓郷の森」につきます。ここはなんと修学旅行生もどっさり来ていました。この子たちの世代ではドラマは見ていないと思いますが、「親からじっくり見て写真を撮ってきてくれ」と言われているという声が聞こえてきました^^;

ここに「五郎の丸太の家」がありました。純の不注意で火事で焼けてしまった家です。実際の撮影はミニチュアを焼いて本物はしっかり残してありました。
 
 


「北の国から」を堪能してからこの日の宿である「新富良野プリンスホテル」にチェックインしました。多分ドラマスタッフもここに滞在していたのでしょうね?
部屋数407室という大ホテルです。 部屋はシンプルな内装でスッキリしたイメージです。

 


この日の夜は「絶対にここへ行こう」と決めていた所がありました。「
Soh’s Bar」です。倉本總さんプロデュースのバーで、ドラマ「風のガーデン」でもここでのシーンが何回かありました。 新富良野プリンスホテルから歩いて7分ほどの森の中にひっそりと建ってます。
夜7時からオープンとのことなので、まず電話で予約して、7時きっかりに行きました。
 


一番乗りだったので中の写真も撮らせてもらいました。「このバーもドラマで見たのと同じバーだよ〜」って一人感激ですσ(^。^;)

 



ここはバーですが、夕飯も食べられます。 「優しい時間」という名前のカクテルと白ワインと、チーズフォンデュととろとろオムライスをオーダーしました。
ここのチーズフォンデュはホント美味しかった〜〜(^-^)/ 本場のスイスで食べたものより断然こちらの方が美味しかったですね♪
ウェイターさんに聞くと「日本人向けに色々工夫してアレンジした」そうで、「なるほど〜!」と思いました。
他のお客さんたちも皆チーズフォンデュを頼んでいたので、ここの人気メニューになっているようですね〜^^

オムライスにはケチャップで「Soh’s Bar」と書いてあります。とろっとした卵の口ざわりが最高!!

 

憧れの富良野の第一日目が終わりました。 北の国からの家を全部見てこれて大満足です。さぁ〜明日はいよいよ「風のガーデン」です(=´∇`=)
                    次ページに続く